オーストラリアでの会社設立

オーストラリアは、世界で最も発展し安定した経済のひとつであり、外国企業に熟練した労働力、優れたインフラ、質の高い生活へのアクセスを提供しています。強固な法制度と金融システムを持つオーストラリアは、アジア太平洋地域への進出を目指す外国企業にとって人気の高い進出先です。

外資系企業に最も一般的なビジネスフォーム

オーストラリアで最も一般的な外国企業の事業形態は、Proprietary Limited Company (Pty Ltd)です。

• プロプライエタリー・リミテッド・カンパニー（Pty Ltd）は、株主の責任を制限する非公開会社です。この形態は中小企業に最も適しており、外国人投資家に好まれます。
• 会社は1人以上の株主と、オーストラリア居住者でなければならない最低1人の取締役を持つことができます。株主は外国人でも可能ですが、少なくとも1名の取締役はオーストラリア人またはオーストラリアで就労可能なビザを持つ居住者でなければなりません。
• 最低払込資本金は通常1豪ドルですが、事業内容によってはそれ以上の金額から始めることもできます。

外資系企業向けの別の形態として、外国の親会社がオーストラリアで直接事業を行う支店があります。このオプションでは、より大きな管理が可能ですが、支店は独立した法人ではなく、親会社と同じ税率が適用されます。

オーストラリアでの会社設立

オーストラリアでProprietary Limited Company (Pty Ltd)を設立するには、いくつかのステップが必要です：

1. 会社名の選択とオーストラリア証券投資委員会(ASIC)の規制に準拠していることの確認。
2. 会社定款（Articles of Association）、登記用紙、オーストラリアでの会社登記住所の証明など、会社設立書類をASICに提出します。
3. オーストラリア居住者でなければならない取締役1名以上と株主1名以上の選任。取締役は外国籍でも可能ですが、オーストラリア居住者が取締役を務める必要があります。
4. 会社の財務管理のためにオーストラリアで法人銀行口座を開設します。
5. 税務目的でオーストラリア税務局（ATO）に登録し、オーストラリア企業番号（ABN）と税務ファイル番号（TFN）を取得します。

手続きは比較的迅速で、必要書類がすべて整っていれば、通常数日以内に完了します。多くの企業は、オーストラリアの規制を確実に遵守し、法人設立プロセスを合理化するために、専門家によるサービスを選択しています。

課税と源泉徴収

オーストラリアは競争力のある税制環境を提供しており、ほとんどの企業の法人税率は30%です。ただし、年間売上高が5,000万豪ドル以下の中小企業には、25%の軽減税率が適用されます。

配当について

• 外国株主に支払われる配当金には、既定の税率で15％の源泉徴収税が課されますが、外国株主がオーストラリ アと二重課税協定（DTA）を結んでいる国に居住している場合は、この税率を軽減または免除することができます。
• オーストラリアは、多くの国とDTAを締結しており、配当金やその他の所得に対する源泉徴収税を軽減することができます。

会社設立のサービスプロバイダー

• 会社登記 オーストラリア
• コーポレート・ドット・コム
• リーガルビジョン
• BSSオーストラリア
• デザン・シラ＆アソシエーツ

これらのサービスプロバイダーは、会社設立、法令遵守、税務登録などのプロセス全体を支援し、外国企業がオーストラリアで正しく効率的に設立されるようにします。